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秋月さやかの月と星の占いメッセージ

「それは手品?それとも技?はたまた超能力?」

 ありえないことが目の前で起こる、その不思議。空中ブランコ、コインを捻じ曲げる怪力男、目隠ししたまま相手が選んだトランプをあててしまう魔術師・・・。ショウビジネスの世界です。まさか超能力? いいえ、たいていは手品です。手品の基本はトリック、からくり。手品でないなら、技です。技に磨きをかけ、常人では成し得ないことをするエンターティメント。空中ブランコや閉じ込められた水槽からの脱出はその類でしょう。
 
 さて、私は名刺で割箸を切るのが得意。名刺の割箸切りはもちろん超能力ではありません。じゃあ手品?違います。だってたねもしかけもないから。何かといえば・・・これは技! 熟練した技なのです。
 私が最初に割り箸切りをやったのは、目蒲線沿線の駅近くのバー。知人3人がその場にいた。うち2人は初対面。その初対面のうちのひとりは、心理学専攻、当時、大学の講師。なんと、その方からぺらぺらの名刺を借りてやってみたら・・・。切れちゃった。割り箸切りのコツはただひとつ、切れると信じて振り下ろすことだ!と私はその道の達人から教えられていたので、精神を集中し、とにかく信じて名刺を一気に振り下ろした。「切れた!」と、3人がびっくり。私はびっくりしなかった。だって、切れると信じてやっているんだから、びっくりすることはないよね。
 周囲の視線をものともせず、BGMにも気をとられず、切ることに意識を集中。「切れる、切れる、切れる・・・切れる!」と確信した瞬間にためらわずに一気に振り下ろす。そう、大切なのは「集中力」。集中力によって、ぺらぺらの名刺が刃物のように鋭くなり、すぱっと割り箸を切る、イメージとしてはそんな感じでしょうか。よく名刺で割箸を切ると、その断面はまるで刃物で切ったようだなどという人もいます。でも私、実際に切り口をまじまじと眺めてみたのだけれど、ちょっとざらざらしている。割り箸を折った時に比べればかなり滑らか。つまり、切ると折るの中間のような力の係り具合なのかも知れない、と思った次第。なぜすぱっとした断面にならないのだろう。その時には、ちょっと疑問も浮かんだけれど、まあ、名刺で割り箸を切ったことだけは確かな事実だったわけで。
 とにかく大切なのは、信じて振り下ろす、その「集中力」にある。「たぶん無理かも」と思いながら振り下ろしても、切れない。これは確かなことで、実際に私は「大丈夫かなあ?」と思いながら振り下ろして失敗したこともある。信じる力が名刺を鋭い刃物に変えてしまうのだろうか?疑いは、その鋭さを鈍らせるのだろうか? となると、イメージには実現力があるのだろうか、などとも考えてしまったぐらい。
 いや、これは信じるとか信じないとかいう問題ではないことに気づいたのは、しばらく後になってからのことなのですが・・・。「切れるビジョンを思い浮かべられれば切れる」という信念説を唱える人がいるけれど、これははっきり間違いでしょう。なぜなら、たとえビジョンを描けても、ゆっくりと腕を振り下ろしていたら、絶対に切れないから。つまりこれは「信じたことが必ず実現するとかしないとか」そういうあやしげな類の話ではないということです。正しくは、「一気に振り下ろせば切れる」なのです。速いスピードで振り下ろす、という部分が必須。一気に振り下ろさせるために、「信じる」という心構えが必要だということ。私が失敗した時には、ためらいがあり、そのためらいのせいで、振り下ろすスピードが遅くなってしまったのだろうという推測が成り立つわけです。「信じる」ことと「速度」が密接に関連しているから、誤解を招きやすくなってしまうわけだけれど、とにかく信念で切れるわけはない、ということです。割箸切りは、技。キャベツの千切りや、真剣白刃取りなどと同じようなものでしょう。だから、割り箸切りには、ある程度の修行も必要で、修行すればするほど、すぱっとと失敗なく切れるようになっていく類のものでもあります。
 
 が、割り箸切りには、ちょっとからくりもあります。割り箸って木だから固いと思うでしょう? 間伐材で作られる割り箸は、案外、柔らかい。実際、割り箸って手でも折れる。その程度なのです。木だから固いという先入観も観客の頭の中にはあり、だから紙で木を切るとびっくりするのだけれど、そんなに固いものを切っているわけではないのよ。でも、紙で木を切るのは、割箸程度が限度かな。割箸切りが飲み会の余興になるのは、その場に割箸があるからだけど、もしも焼き鳥屋で竹串を出されたら、やらないほうがいいでしょう。竹の繊維はたぶん切れないと思います。実験したことはないけれど。
 そして、名刺は新品に限る。ぺらぺらでいいのだけれど、断面が鋭いもの。紙ってちょっとした拍子に、手を切ることがあるぐらい、切り口が鋭い。そう、断面が鋭いという部分が大切。むしろ厚い紙でも、断面が鋭くないものは逆に失敗しやすくなってしまうので。
 さらに、もっとも大事なこと。それはまっすぐに腕を振り下ろすということ。腕の動きが曲がっていたら、切れないでしょう、おそらく。体が歪んでいたりすると、うまくいかない。技は姿勢が大事、とはよく言ったもので。姿勢を正して、まっすぐに腕を振り下ろす!
 ということで、まとめ。割り箸切りを成功させる3つの極意が以下。ぜひ、宴会芸でやってみてください。
1・名刺は端の鋭い新品を使う
2・姿勢を正しくする
3・集中し、ためらわず勢いよく一気に!

占術研究家 秋月さやか


※ この記事は、筆者秋月さやか公式サイト内の記事を元に作成しています。
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